大型の20cmバックロードホーンを設計

先日の床下コンクリートバックロードホーンの結果に気を良くして、床下にホーンを仕込まなくても通常どおり床上に設置できるシステムを設計した。

ユニット取付部分も前回の形を踏襲して立方体形状。全高1,200mm、設置面積も 600×600mm とかなり大型だ。ホーン長はおよそ 3.4m と長いが、前回 4m 以上もあるホーンで成功しているので気にしない。

前面はこのような感じ。仮の型番は XP208BH Cubic Head。

ホーンは前面開口として設置の自由度を上げているが、そもそもこんなに大きなスピーカーを壁との距離を気にしなければならない広さの部屋に置いて良いのかという問題もある。

しかし口径の違いは音の傾向に大きく影響するもので、それぞれのユーザーのお好みに合わせるためには「口径」という要因を除外できないこともある。「部屋が狭いから… 」という理由だけをもって小口径を選択してしまうのもまた違う。

もちろん大型のスピーカーを使うには広い部屋であるに越したことはない。けれども大型のスピーカーには小口径では到達できない領域があるのもまた事実で、部屋のハンデを差し引いたとしても、大きな口径を導入することが「吉」ということもあるのだ。趣味とはそういうもので、どんなときでも「セオリー通り」がその人にとって正解ということではない。

というわけで今回は設置場所を気にせずに使える(とは言っても設置面積は 3,600㎠ ある)20cmの大型バックロードホーンであること。限定品ではなくレギュラーのスピーカーユニット(FE208NS)向けに設計すること。立方体形状のヘッド部を備えている(いわゆる「鳥型」)ことなどを条件とした。この条件には炭山アキラ氏設計の「ハシビロコウ」も合致するがこれは FE208-Sol 用に設計されている。おそらく FE208NS も使えると思われるが、今回は FE208NS を前提としているところが主な相違点である。もちろんエンクロージャーには設計者の個性が出るので、そこも大きな相違点の一つとなるだろう。

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