FFシリーズ の 3ウェイ

FFシリーズ の取扱説明書に掲載されている「FF225WKの応用例」をベースとしたお客様の作品のご紹介です。(写真左側のスピーカー) 

WF : FF225WK, MID : FF125WK, TW : FT17H の3wayで、応用例がベースにはなっていますが、見事な木工技術で美しく仕上がっており、原形をとどめていません。

もともとはFF225WKの部分(ウーハー部)を単独で製作され、その後FF125WKの部分を追加製作されたそうです。それぞれが別々に使用できるようになっており、ターミナルももちろん単独に取り付けられています。FF125WKのユニットがサイドに寄っているのは、単独使用時には縦長に使うためです。

 

このモデルは3wayとは言っても基本的ににはフルレンジ+サブウーハー+スーパーツィーターという構成です。フルレンジはスルー、ウーハーは1次フィルターのみ、ツィーターも2次フィルターのみで往年の長岡モデル風の使い方になっています。中心となるのはミッドレンジのFF125WKで、これをスルーで使い、できる限りフルレンジの良さを活かしながら、低域と高域をそれぞれのユニットで補うというコンセプトだと思います。
FFシリーズで構成されているところがポイントでしょうか。オーナーさん曰く「(良い意味で)フォステクスらしくない音がする」とのこと。フォステクスといえばフルレンジ、FEシリーズの音が象徴的です。FFシリーズは広い意味では、これもまたフォステクスの音だと個人的には思っていますが、FEと比べると「らしくない」とおっしゃる気持ちもわかります。

残念ながら私自身は聴いたことがないのですが、お客様の木工技術が存分に活かされた美しいモデルですので、お願いして紹介させて頂きました。ぜひ一度聴いてみたいですね。

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