長岡鉄男氏のスピーカーに関するご質問

今でも多い長岡スピーカーのご質問

 今も多いご質問に長岡鉄男氏のスピーカーに関するものがあります。没後21年。氏の影響の強さを実感します。

 その間自作スピーカーを取り巻く状況も大きく変化しましたが、当然変わらないこともあります。当時の情報を元に制作しても、現代に十分通用するものが出来上がるものと思います。ただ当時と全く同じものを作ろうとしてもパーツ(ユニット)が揃いませんし、中古で入手できたとしても当時の性能を維持できているものはほとんどありません。行間を読み、氏が言わんとしていることを十分に理解した上でそれなりのアレンジを加えなければ現代において本当の意味での長岡スピーカーの音は再現できないのかもしれません。

今でも参考になる箇所が多い『長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術』シリーズ

かつての良作を蘇らせるのも一興

 私が関連する質問に回答するに当たって、当時と現代とで変化した部分だけをことさら強調してお答えすれば、ご質問された方の概念を覆してしまうことにもなりかねません。それがその人にとって幸せなことなのか? そうしたことを考慮した上でお客様のスタンスを見極めながらそれに応じた対応を心掛けています。表面的には変わっていても根本的にはそう大きく変わるわけではないので、当時の情報をベースに回答しても十分まともな回答になるのです。

 昔ながらの手法にそこまで強いこだわりがないのであれば、現代的な手法も交えながらかつての良作を蘇らせるのも一興です。多くの資料と経験をもとに旧作のユニット代替案、ネットワーク変更案のご提示もしています。長岡氏のモデルをベースにしながらユーザーご自身のアレンジを加えるケースなども含め、様々なお問い合わせに対応しています。

 また「制作する気力や体力がない..」という方には制作の代行もしています。プロによる制作や塗装、ご希望に応じて調整まで承ることも可能です。神奈川近郊*の方には出張での対応も致しますのでお気軽にお問い合わせください。

 *弊社では神奈川県、東京都、埼玉県と千葉県の国道16号以内を「近郊」としています。それ以外の地域の方は交通費等を頂戴した上で対応しています。

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