こんなスピーカーなら見たことある(3)  ローコストでできるだけ大きいスピーカー[XP125]

ローコストでできるだけ大きいスピーカー

できるだけローコストで大きいトールボーイスピーカーを作ってみようというコンセプト。サブロク板1枚を使ってペアのスピーカーを作る。サブロク合板1枚でトールボーイ2台を作ろうとした場合、内容積は20リットル強まで作ることができる。バッフル幅を考慮すると16cm程度までのユニットは取り付け可能。無理をすれば20cmまでいける。サイズ的には16cmが良さそうだが、低域のレンジなどのバランスを総合的に考えると12cmが妥当と判断。16cmは多くの場合12cmよりも音圧が高く、お好みによっては16cmの選択もありなのだが、16cmについては別途考えることにする。ローコストに徹するのでフルレンジ一択だ。

ただ12cmに20リットルは大きすぎる。内部で高さ方向の調整をして実効15リットル強まで容積は小さくする。底面のデットスペースは低重心とするための自由なスペースとする。当初のコンセプトとは異なってしまうが、トールボーイでない方が良い場合はこのスペースをなくして高さを60cm程度としても良い。ユニットはFostex FF125WKを選択。バスレフではFEシリーズよりもバランスをとりやすい。内容積15.4Lのバスレフで、fbは55Hz。

ダクトはP49Pを想定している。ダクト長は85mmに調整。スリットダクトも考えたが計算通りに動作させるのが難しいことを考えると、円形ダクトの方が予想がつきやすい。板が余っているので、スリットダクトが好みの場合はそれでも良い。断面積だけを考えるとスリットの高さは13mmとなるのだが、10mm程度で良い。スリットダクトは機械的な断面積よりも小さく働くが、必要な開口端補正も小さくなる。(ダクトが短めに働く)それぞれ共振周波数が「下がる方向」と「上がる方向」なので予想は難しいが、今回のケースでは上振れすると予想して、断面積は狭く調整する。10mmだと作るのが難しいという場合は15mmにしてしまってダクト長を105mm(板の長さは90mm)としてしまえば、端材(15mm厚)をスペーサーにできるので、組み立てが少し楽になる。スペーサーの板厚に誤差がある場合は目立たない位置に誤差を逃す。スリットダクトの位置は円形ダクトの位置に準じる。

吸音材は側板で蓋をする前に⑥の上に50kg/m^3程度、10mm厚の粗毛フェルトを1面に。あるいは⑧と⑫の高さを揃えて10kg/m^3程度、20mm厚くらいのポリエステル系吸音材を乗せても良い。(固定は行う)ユニット周辺はリスニング後に調整するが、完成後にあまりいじりたくない場合は15〜20kg/m^3程度のポリエステル系吸音材(DAISOのキルト芯/圧縮タイプでよい)を幅145×高さ80程度(最大)くらいにカットしてユニットの真裏に貼る。

主要材料

  • 使用ユニット・・・フォステクス FF125WK(×2)
  • 合板またはMDF(910mm×1820mm)・・・ 1枚(15mm厚)
  • その他・・・ターミナル(図はFostex P24Bを想定), 配線材, 吸音材, 接着剤, 丸木木ネジ(×8)

*図面については細心の注意を払って作成していますが、完全に誤りがないとは申し上げられません。実際に製作される際には十分ご確認の上、自己責任にてお願いします。ただし、できる限りのサポートはしますので、ご連絡をいただけますと幸いです。
*本作品は設計のみで、未製作ですが類似モデルを製作し確認済です。
*本作品は一般の方が製作することを前提にしています。弊社で特注製作する場合は一部設計を変更します。
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