こんなスピーカーなら見たことある(4)  定番のロクハンフルレンジを手軽に使う[XP166mk2]

ロクハンフルレンジのスタンダード

たまたま客先でスピーカーボックスのキットBK25にFosetx FE166Enを組み合わせたものの音を聴き、これが思いの外素晴らしかった。XP166mk2はそれをトレースしただけのものだ。ただBK25はフロントバッフルは未加工の状態であり、ユニットの選択やダクトのチューニングはユーザーに任されている。客先で聴いた個体は10年ほど前に私自身がダクトサイズ等を決めてバッフルを加工、組み立てはお客様ご自身が行なったものだった。手前味噌ながらそのチューニング状態が素晴らしかったので、それを踏襲して再設計したものである。

現行のフルレンジはFE166NV2だが、FE166NVはもちろんFE166Enでも使える。ユニット差はお好みに応じて吸音材等で調整する。ダクトはFostex P76Pを使用。切らずにそのまま114mmで使って問題ない。P76Pはペアで販売されているので1ペア購入すれば、スピーカー1ペア分になる。

吸音材は底面にニードルフェルト(50kg/m^3程度のもの)、背面はウールやポリエステル系の比較的低密度(10kg/m^3程度)のものを20mm厚くらいで、最大で全面に使用、最小はゼロ。お好みによってベストの量は異なる。

設計はBK25のサイズに準ずる。内容積は実効23リットル強で16cm向けとしては少し大きめ。ダクトはP76PそのままでΦ76mm、長さ114mm、共振周波数およそ59Hz。当初は自身で製作するために接合部を45°カットするなどしていたが、公開するにあたり組み立てやすいように接合部を見直した。事実上同じモデルだが区別するために「mk2」となっている。

フルレンジならではの爽快感とキレの良さ、ロクハンなので小口径フルレンジでは諦めざるを得ないような低音の量感も得られる。お好みでツィーターを追加するのも良い。ローコストに徹すればFT17Hだが、前出のお客様は Fostex T360FDを選択した。6.8μFを直列使用で3.4μFとして使い、11.7kHz, 6dB/oct(T360FDは4Ω)。感覚的にはコンデンサ大きめ/クロスオーバー低めだが、ホーンツィーターのように100dB超えというわけではないので、これでも大丈夫。もちろんお好みに応じて調整する。置き台は本機の残材から切り出し可能。

主要材料

  • 使用ユニット・・・フォステクス FE166NV2(×2)
  • 合板またはMDF(910mm×1820mm)・・・ 1枚(15mm厚)
  • ダクト・・・フォステクス P76P(×1ペア)
  • その他・・・ターミナル(使用するものに合わせて背板を加工), 配線材, 吸音材, 接着剤, 丸木木ネジ(×8)

*図面については細心の注意を払って作成していますが、完全に誤りがないとは申し上げられません。実際に製作される際には十分ご確認の上、自己責任にてお願いします。ただし、できる限りのサポートはしますので、ご連絡をいただけますと幸いです。
*本作品は設計のみで、未製作ですが類似モデルを製作し確認済です。
*本作品は一般の方が製作することを前提にしています。弊社で特注製作する場合は一部設計を変更します。
*図面の利用は個人のご利用に限ります。商用利用は禁止です。
*図面のご利用に関するご相談、製作に関するご相談はこちらからお気軽にどうぞ。