BGMのすすめ

 家にいる時間が長くなるこのご時世。日々の暮らしに心が休まらない人も多いと思います。私は半年ほど前から、今回の騒動とは関係なく在宅勤務をスタートさせていました。他の人に比べれば生活に大きな変化はありませんが、それでもこれまでよりは家にいる時間は増えました。事情が事情だけに心も乱れがち。こんなとき、暮らしにちょっとした変化を与えて、心を休めてみませんか?
 そこで私からオススメするのは生活の中の BGM。なかでも食事中の BGM をオススメします。

いつもの食卓を音でアレンジ

 たいていの飲食店は BGM が流れています。仕事柄外食するときは、「どんな選曲?」 とか、「どんなスピーカー?」 なんてこと気にかけています。私のように極端に意識している人でなくても、室内のサウンドスケープ(音の風景)に与えられる影響は想像の以上のものだと思います。

 飲食店と同じように、家でも音楽の中で食事をする。それだけで、日常の食事が普段とは違う特別な食卓に変わります。かける音楽のジャンルを厳選したり、それに合わせて部屋のライティングを変えれば、まるで違う空間で食事をしているかのような気持ちになることができます。

 こんなときは自分の持っているアルバムをかけるのも良いでしょうし、あらゆるジャンルの音楽を選択できるストリーミングサービスを利用するのも良いかもしれません。
 食事の内容に合わせて選曲してみるのも楽しいものです。イタリアンのときにはイタリアンオペラとか、中華料理のときには中国「風」の音楽とか…

 とにかく、食事の時間に音楽をかけてみてください。食卓がいつもと違った雰囲気になって、家に籠って塞ぎ込んでいた心が少しは晴れやかになるかもしれません。

お気に入りの音楽を選ぶ

 その場に合わせた選曲というのはなかなか難しいという方もいるでしょう。そんなときはインターネットラジオがお勧めです。
 まず私が愛用しているアプリは  TuneIn Radio 。いくつかのラジオ局が選べるようになっていて、世界中のインターネットラジオから国内のローカルFMまで、様々な選局が可能です。かなりピンポイントでジャンルが絞られているものもあったりして、本当に選び放題。なかでも次の局は私のお気に入りです。

JAZZ 24

JAZZ 24 はその名の通り、24時間ずっと JAZZ が流れ続ける JAZZ 専門チャンネル。選曲もオーソドックスで聴き疲れがしないので、 BGM として流しておくにはぴったりです。どんなシチュエーションにも無難にマッチするオールマイティーなチャンネルとしておすすめです。

Calm Radio – Spa

 Calm Radio はそれ自体がたくさんの専門チャンネルを抱えるインターネットラジオメディア。BGM に特化したチャンネルも多く、瞑想や睡眠、健康やくつろぎなどテーマに沿った200ものチャンネルが勢揃い。「音楽」だけにとどまらず自然音や効果音的なものまで多くの音源が提供されています。

 TuneIn Radio で聴くこともできますし、Calm Radio だけで単独のアプリもあります。

 無料で聴いている場合には CM が入るのですが、そのチャンネルの雰囲気を著しく損なうような CM ではないので、その点もとても良いと思います。(利用者がそう思ってしまうことは必ずしも提供者にとってプラスではないのだと思いますが)

 有料メンバーはチャンネル数が500に増えて、広告もナシ。たくさんのチャンネルを広告フリーで存分に楽しみたい場合には会員登録も良いかもしれません。契約期間によって月額は異なりますが ¥708/month(2年契約) と¥833/month(1年契約) のプランが提示されています。また、お試し期間として ¥11/month のプランもあるようです。(全て2020/04/20 現在)

 私のお気に入りは Spa チャンネル。部屋を暗くしてろうそくに火を灯し、ゆったりとした時を過ごせば、心が癒されることうけあいです。

その他のサブスクリプションサービス

 Apple Music にも様々な Radio チャンネルやプレイリストがあります。Apple Music の場合は音楽のジャンル別に括られているリストが多くなっています。Calm Radio が「どんなシチュエーションに聴くか」を重視しているのに対して、Apple Music は「積極的に音楽を聴きにいく」スタイルといえるでしょうか。具体的に聴きたい音楽のジャンルが決まっている方にはおすすめです。
 これらのサービスの良いところは、「この曲いいなぁ」と思ったときに、すぐにその曲のタイトルやアーティストをチェックできるところです。サブスクであればそのまま自分のライブラリに追加することもできてしまいます。
 外出の機会が減ったこの時期、可能な範囲で屋内生活をエンジョイしていきましょう。

 この騒動を乗り越えた時に、以前よりも充実した生活を送ることができればと思います。あるいは、そう思えるようなことがわずかでもあることを願います。