こだわりで家具をオーダーする人。そんな人が良い音で音楽を聴きたいのなら、スピーカーもオーダーして欲しい。そんな思いがあります。
インテリアにこだわり、そこで過ごす時間を大切にするのであれば、オーダースピーカーは生活をより上質なものにする一つの解決策です。家具をオーダーするような方々に「スピーカーもオーダーで作ってもらってもいいかも」と感じてもらい、エクスペリエンス・スピーカー・ファクトリーに少しでも興味をお持ち頂ければと思います。

スピーカーだってオーダーメイドしてもいい
世の中には良い家具がたくさんあるにもかかわらず、一定数の人たちは専門家にオーダーで家具を作ってもらいっています。「市販品ではサイズが合わない」「特定のスペースを有効活用したい」「リビングに統一感のある家具を置きたい」など、既存の製品では解決できない様々な問題や欲求を抱えていることが、オーダー家具を検討する上での出発点だと思います。
「それならばスピーカーだってオーダーメイドしてもいいのでは?」と、それを生業としている私は安易に考えてしまうのですが、物事はそんなに単純ではなさそうです。
家具の「問題」は視覚的・物理的に分かりやすい
家具の場合は「部屋のサイズに合わない」「収納が足りない」「デザインが気に入らない」といったことを目で見てすぐに認識することができます。オーダーメイドによる解決策が具体的にイメージしやすいのです。
一方スピーカーはどうでしょうか。見た目やサイズについては同じことが言えますが、スピーカーは家具に比べれば小型のことが多いので、リビングにある他の家具との統一感がなかったとしても、「差し色」的な存在感に収まれば、それはそれで魅力的な存在となり得ます。
機能的な面、すなわち「音」に関して言えば、「音がぼやけている」「低音が足りない」「高音が耳障り」というようなことは感覚的な問題であり、多くの人にとっては言語化したり、具体的な改善点をイメージしたりすることが難しいです。そのため、「オーダーメイドで解決できる」という発想には至りにくいのではないでしょうか。
また、「テーブルは必要ない」とか「ソファに腰掛けることはない」という人はほとんどいないのに対し、「音楽は聴かない」という人はそれよりは多くいそうです。仮に聴くとしても、スマートスピーカーなど、より簡便な方向にシフトした製品が選ばれることも多いでしょうから、家具のオーダー品と比べれば圧倒的にニーズ自体が少ないのは当然と言えます。

BGMはもっと活用されてもいい
「オーダー家具は使っているけど、音楽は聴かない」という人には少し考えてもらいたいこともあります。BGMの活用です。オーダーメイドの家具を購入されるくらいですから、インテリアへのこだわり、自宅での生活を充実させたいという思いは強いのではないかと想像します。
そこで私が提案したいのは、お家で過ごす時間をより充実させるためにBGMとしての音楽を生活に取り入れることです。例えば食事の時間。あまり見てもいないようなテレビを付けっぱなしにしていたり、個人がスマホを片手にうつむいていたり。せっかく素敵なインテリアだったとしても、その空間を活かして豊かに過ごせているようには見えません。そんな場面で活用して頂きたいのが良質なBGMなのです。
食事中に穏やかなBGMを流しておけば会話はできますし、それだけでも室内の雰囲気は一変します。音楽もサブスクのプレイリストを選べば、スマホが選んで再生してくれますから、自分で選曲する必要もありません。
まずは食事中だけでもBGMを流す習慣ができれば、暮らしの質は格段に向上したように感じられるでしょう。
オーダースピーカーまでの遠い道のり
ただ、ここまでであれば、最適な選択肢は「スマートスピーカー」となります。オーダースピーカーに至るには、あと2段階ほど要求レベルが上がる必要があります。
スマートスピーカーのサイズ感であればインテリアの中に溶け込ませられる、また音質的にも満足できるということであればそれで決まりです。
インテリア的に、あるいは音質的に、さらに踏み込んだ要素を求めるのであれば、市販品の本格的なスピーカーシステムを選択する段階にまで上がります。この段階で音質的には満足できる場合がほとんどだと思いますが、今度はインテリアにマッチするようなものがないケースが出てきます。ここまできて初めて、オーダーメイドスピーカーが選択肢として上がってくるわけです。遠い道のりです。
専門家が作る家具、そしてスピーカー
ただ音が出るだけのスピーカーであれば、家具よりも遥かに下のレベルの木工技術で作ることができます。ましてオーダー家具屋さんであれば、いとも簡単に作ることができるでしょう。ただし、「木工が得意」な人が、外観上それらしい家具は作れても、快適に使える家具を作ることはできません。家具に求める要素が「使い心地」にまで及べば、単なる木工技術ではなく、家具づくりの専門家としての能力が必要になります。同様に、木工が得意な人、ましてプロの木工職人であれば音が出るスピーカーは作ることができますが、快適に使えるスピーカーを作ろうと思うとそれなりの技術が必要です。マニアでない人を満足させるレベルであればそこまで難しいことではないにしても、(これは私が言うからですが)ここは専門家にお任せ頂きたいところではあります。

カフェやバーでもオーダースピーカー
一般の方のリビングルームだけではなく、カフェやバーについても同じです。リビングルームは家族の場ですから、過ごす人は限られています。一方、カフェやバーは色々な人が訪れる場所です。BGMの音にオーナーが満足していたとしても(あるいは無頓着だったとしても)、お客様の中には「音がわかってしまう」人がいます。そんな人たちからは「このお店は一見こだわっているようでも、音はひどいな…」なんて思われてしまうかもしれないのです。私はこういうお仕事だからではありますが、そんな風に感じることが多いです。「もう少し音が良ければもっと空間の価値がもっと上がるのになぁ」と。
オーダースピーカーの高いハードルを超える
一般的にオーダーメイド家具は、テレビや雑誌、SNSなどで目に触れる機会も多く、ショールームなどで実際に触れる体験をすることも比較的容易です。一方、オーダーメイドスピーカーは、その存在自体が一般に広く知られていません。また、実際に音を体験できる機会が少ないため、「オーダーメイドでスピーカーを作る」という選択肢がそもそも浮かばない人が大半です。
また、スピーカーは、多くの人にとって専門的な知識が必要な製品と認識されています。「オーダーメイド」と聞くと、「難しそう」「高そう」という印象があると思います。そして実際、価格は市販品よりも高いです。高いながらもオーダーメイド家具は、サイズや素材、デザインといった分かりやすい要素で選べますが、スピーカーの場合は「音」という目に見えない、人によって感じ方が異なる要素を「どう指定すればいいのかわからない」という心理的なハードルがあります。
エクスペリエンス・スピーカー・ファクトリーではそんな方々にも分かりやすくポイントを解説しながら、ご満足いただけるご提案を差し上げています。実際に音を聴いて頂きながら、音の違いを体感して、ご自身の好みを把握して頂くと同時に、「スピーカーが違うと、こんなにも音楽が楽しく聴けるのか!」という体験を提供します。
月に1〜2度はプライベート試聴会を開催していますので、周りに気兼ねせずに何でもご質問いただきながら、好きな曲を試聴することができます。
家具とのトータルコーディネート
弊社では家具の製作も同時に承ることも可能です。場合によってはスピーカーと一体化させることも可能ですし、家具とのトータルコーディネートも可能です。まずは「見た目」から入り、それに合わせてプロが音を提案していくといったアプローチも可能なのです。
すでにオーダーする家具屋さんが決まっている、デザイナーを統一したい、といったニーズにもお応え可能です。家具専門のデザイナーさんとうまく協力しながら、音質面でのエンジニアリングを当社で行うといったコラボレーションも可能です。
エクスペリエンス・スピーカー・ファクトリーはオーダースピーカーによって既製品では味わうことができない唯一無二の価値を提供できるものと自負しています。興味のある方はお気軽にご連絡頂ければと思います。もインテリアデザイナーの方、オーダー家具屋さん、建築設計の方々もぜひお問い合わせください。