FOSTEX(フォステクス)から限定10cmフルレンジスピーカーユニット「FE108-Sol」が満を持して登場。もちろんバックロードホーン専用ユニットです。
2001年にFE108ESII が発売されてから14年。10cm限定フルレンジは 2010年のFE103En-S のみ。しかしスーパーの系譜とは異なる「103」のナンンバリングに違和感をおぼえた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は正真正銘の「108」。実に14年半以上の沈黙を経て登場するのが FE108-Sol なのです。 昨年 FE103 の誕生50周年モデルとして好評を博した FE103-Sol 同様に「Sol」の名を得た強力フルレンジは果たしてどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
スペックを見てまず気になるのが「Q0 0.34」という点ではないでしょうか?
レギュラーユニットも含めて過去のユニットのQ0 は次のようになります。
FE108EΣ 0.30
FE108Σ 0.28
6N-FE108Super 0.25
6N-FE108ES 0.23
FE108ESII 0.23
FE103En-S 0.20
0.34という数字はΣ&スーパー系ユニットの中ではもっとも高いのです。
しかしFOSTEXのFEオーバーダンピングユニットファンの方であれば憶えていらっしゃることと思います。(15年も前の話なのですが…)スペック上は同じ Q0 の6N-FE108ES と FE108ESII の違いを。必ずしもQ0が低いことだけが重要ではないのです。
FE108-Sol にはFE103-Sol で採用した二層抄紙の技術のほか、ポールピースに銅キャップをつけることで電流歪みを低減する措置がとられています。この分磁気回路のギャップを狭めることができずに結果として Q0が0.34ということになっているのだと思います。
果たしてこのユニットは振動板の異なる FE108EΣ にとどまってしまうのか? それとも FE108ESII や 6N-FE108ES、FE108Super 等の所謂「スーパー系」ユニットの代替たり得るのか?
エクスペリエンス・ストアでは 本製品と同時に限定発売されるエンクロージャー BK108-Sol のプロトタイプや長岡鉄男氏設計の D101-S<スーパースワン> などに搭載した FE108-Sol を発売の一足先にお聴きいただき、その実力をご体験いただくことができます。
自作ファン、バックロードファンの方々のご来店をお待ちしております。