インテリアデザインと音を両立させる[オーダーメイド・スピーカー]

インテリアデザイナーや建築設計の方が私たちを頼るときの課題の多くは「デザインコンセプトに合うスピーカーがない」ということです。
既製品で「デザインも音も満足」という場合は問題ありませんが、「デザイン」と「音」それぞれにこだわればこだわるほど、それらを両立させるのは難しくなります。

特に商業施設においては、一般家庭よりも特徴的なデザインコンセプトに基づくプロジェクトが多くなります。コンセプトに合ったスピーカーを既製品から選ぶのは難しいのではないでしょうか。その上音まで追求するとなると、ハードルはさらに高くなります。
「デザイン」か「音」か、どちらかに妥協せざるを得ないケースでは、多くの場合、「音」に妥協しているのではないでしょうか。商業建築におけるデザインの重要性については言うまでもありません。しかし、商業建築におては、建築デザインと同様に、音響デザインも重要な役割を担っています。

店舗における滞在時間や購買単価は、音にも影響されると言われています。例えば、環境心理学やマーケティングの分野で著名なロナルド・ミリマンの研究によれば、BGMのテンポによって客の行動速度や消費額が変化することが実証されています。また、オックスフォード大学のチャールズ・スペンス教授による、音が味覚に与える影響に関する研究などもあります。
「音」をきちんと評価し、そこに妥協しないことも商業施設を設計する上では非常に大切なことなのです。

「デザイン」と「音」のどちらも妥協しない。好みのデザインと音を両立できる手段がオーダーメイド・スピーカーです。
そこで、エクスペリエンスがこれまでにお受けした、インテリアと音の両立を図った事例を項目別にご紹介します。これらを参考に、同様のニーズがあれば、ぜひご相談いただければと思います。

【カラー】調色データに基づいた仕上げ

スピーカーには「目立たせる(アクセント)」だけでなく、「空間に溶け込ませる(カモフラージュ)」という双方向のニーズがあります。一般的にスピーカーは黒や木目調(茶色)など比較的ダークな色が多いですから、そのような色が求められる空間であれば、既製品の選択肢は豊富です。そもそも「音」に対してそこまで要求レベルが高くない空間であれば、天井に目立たないスピーカーを配置すれば良いわけですが。

しかし、音に対する一定以上の要求がある場合、明るい色調の空間に溶け込ませようとしたり、差し色として鮮やかな色のスピーカーが欲しいケースでは、選択肢が大幅に狭まってしまいます。

弊社では優秀なパートナーがスピーカーをお好みの色に仕上げます。仕上げにはさまざまな樹種も選択できますし、染色、塗りつぶしなど、多様な仕上げに対応します。特殊な質感やエージング加工など、コンセプトに合わせて様々な意匠にも対応することができます。

それでいながら、音作りについても自由自在です。お店のコンセプトに合わせた音作りを、専門スタッフが提案させていただきます。

空間限られた設置空間を最大限に活用する設計

デザイン上、決められた空間に「スピーカーをはめ込みたい」というニーズもあると思います。既製品にはあまり見られない「正方形」の空間にはめ込んだり、壁内に埋め込んでしまいたいというようなニーズです。
オーダーメイドであれば、「この隙間に収めたい」「この奥行きで作りたい」という寸法の制約を優先させることも可能です。その限られたサイズの中で、内部構造をどう設計し、どのパーツを使って最適な性能を確保できるか。エクスペリエンスがデザインと音質の両立を技術的にサポートします。デザイナーの要求と、音響性能のバランスを調整しながらベストの状態を実現すること。これこそがエクスペリエンスがオーダーメイド・スピーカーを設計する中で培ってきた、最も得意とするスキルの一つです。

【音質オーナーの感性を具現化し、音楽が主役となる空間を構築する

音質面でのコンセプトを追求するケースもあります。ロックバーやジャズバーにおいては、特定ジャンルの音楽を最高の音で奏でたいというニーズがあります。ところが「お店で使う」ことを前提とすると、オーディオ的には理想的な位置にスピーカーを設置できないようなケースがほとんどです。特に多いのはカウンター背後の棚の中にスピーカーを設置するケースでしょうか。
既製品のスピーカーシステムの多くは、理想に近い環境でテストされ、製品化されます。棚の中に押し込めたり、壁際に設置したりすることは想定していないのが普通です。
「ロックに合う」、「ジャズ向け」といったスピーカーの性能は、お店の環境においては発揮できないことが多いのです。

オーダーメイドの場合は、「どのような環境に置かれるのか」そして「その場所でどのような音が求められるのか」ということを含めて設計されることになります。
中には「特定の時代のロック」や「特定の編成のジャズ」を、オーナーが考える最高の状態で聴かせたいというような、さらに細かいコンセプトが設定されるケースもあります。

エクスペリエンスでは、ご要望のヒアリングと、場合によっては設置後の細かなチューニングまで含めて承ることで、オーナー、そしてそのお店のゲストの方々の満足度を極限まで高める取り組みを行っています。

デザインで妥協しない。音質でも妥協しない。

こうしたニーズを満足する方法としてエクスペリエンスが提供するのが[オーダーメイド・スピーカー]のサービスです。
スピーカーのオーダーメイドというと、「オーディオマニア」だけを対象としたマニアックな世界のものだとお感じになるかもしれません。もちろんそのようなお客様のニーズを満足させることも私たちの仕事の側面の一つではありますが、マニアではなくても、ゲストに満足していただくための空間を作りたいと願うデザイナー、建築士、店舗オーナーのみなさんにこそ利用して頂きたいサービスなのです。

エクスペリエンスには様々なニーズにお応えしてきた実績があります。「ニーズ」とは、私たちが定める「良い」ではなく、お客様が定める「良い音」であり、「良いデザイン」です。
様々な意味での「満足度」を高いレベルに引き上げるため、ぜひご利用いただければと思います。