Apple から発売された初の完全ワイヤレスイヤホン AirPods 。新型の iPhone 7 で3.5mmイヤホンジャックが廃止されたのはご存知の方が多いと思います。それに伴ってほぼ同時に発売される予定でしたが、諸々の事情によって日本では2016年末頃から出荷が開始されました。

 

仕事場に配送先を指定していたため、仕事はじめと同時に使用を開始。ほぼ10日間の実用期間が過ぎましたのでここで少し使用感などをまとめてみたいと思います。


AirPods_01

電池内臓のケースに入れて充電。ケースの Lightning(メス)接続端子があり、ケースの充電はそこから行います。本体はマグネットで吸い込まれる感じでピタッと気持ちよく収まります。

 

環境が許せば Siri での操作が便利

AirPods は本体をダブルタップすることで簡単に操作できます。とは言っても設定によって2種類の動作のいずれかを選べるだけなのですが。。。

初期設定では Siri が立ち上がるようになっています。Siri に「音楽を再生して」「音量を8にして」などと喋りかけることで、iPhone の操作を行えます。(iPhone の音量は変化させた時に出てくるドットの数と同じ16段階)

ただこの Siri。周囲に人がいないときならともかく、人混みの中で Siri とおしゃべりするのはかなり気が引けます。慣れればどうってことはないのでしょうか。。。

風の強い日や周囲が騒がしいときは Siri がなかなか聞き取ってくれません。また、「音量を5にして」と言うと「音量後にして」と聞き取ってしまい「私にはわかりませんでした」と返されてしまいます…。音量は4か6で我慢しましょう。(笑)

なお AirPods は片方だけでも耳から外せば、それを感知して音楽の再生が止まります。ですからコンビニなどでちょっとだけ店員さんと会話するときなどにわざわざ Siri で操作する必要はありません。

ダブルタップのもう一つの動作は音楽の再生/停止です。この場合、音量は iPhone 側で操作しなければなりませんし、これだけでは不便です。最初に使い始めた時は、「そんなはずはない」と AirPods の表面をスワイプしてみたりしましたが当然何も起こらず… この辺りは今後のモデルに期待したいところです。

 

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左からEarPods(L), AirPods(L), EarPods(R), AirPods(R)

EarPods とは似ているが違いも…

iPhone を購入すると付属しているイヤホン EarPods とは形状はほとんど同じです。従って EarPods の形状自体が耳に合わないという人は AirPods も難しいかもしれません。 AirPods の方が若干重みがあるので装着感は良いように感じます。また、当たり前ですがコードがないのでコードが何かに引っかかって外れるようなことはなく、その点は安心です。

 

音の方向性も基本的に EarPods と大きく変わるものではありません。筐体部のエア抜きの穴が AirPods の方が大きくなっており、音質的なチューニングを行なったあとがみられます。
細かく比較すると、低音は AirPods の方が出ているものの、若干解像度が落ちているように感じられます。高域の抜けやスッキリした感じも EarPods に分があるよです。AirPods の方は音声信号が Bluetooth で送られ、そこでDA変換されていますので、その点による違いもありそうです。これらの音質は気にして比較すれば誰にでも分かるくらいの違いはありますが、日常使いでものすごく気になるレベルの差ではありません。

なお、イスに座って試聴しているだけでは見落としてしまうかもしれませんが、歩きながら使用する場合はケーブルが服にあたって生じるタッチノイズはどうしても見逃せません。当然ですが AirPods にこれは皆無です。その点における快適さや音質への影響はワイヤレスでなければ得られないものでしょう。

 

ずっとつけていてしまう
あまりにも邪魔にならないので、着替えるときなども装着したままやってしまいたくなります。着替えのときは首を通るかたちの服を脱ぐ時は必ず引っかかって落ちてしまいます。(かなり気にして引っかからないようにすれば大丈夫ですが…)逆に服を着る時はちょっと気をつければ落ちてしまうことはありませんでした。もちろんワイシャツなどは着る時も脱ぐ時も全く問題ありません。

こうなると帰宅したあとも着けたままにしてしまいます。そのままトイレに入ったりもするのですが、トイレで便器の上に頭がくるような状態になるとさすがに緊張します。落ちないと分かっていてもさすがに…

駅のホームや道路など騒音が激しいところでは、かなり音声が聞き取りづらくなります。音楽はともかく、会話を聞き取らなければならないラジオなどのコンテンツの場合はカナル型イヤホンの方が良いと感じるかもしれません。ただ安全面を考慮すると、外の音は聞こえていた方が良いですね。最近このタイプは減ってきてしまっていますね。

 

電池の「もち」は気にならなかった
仕様ではフル充電で5時間動作することになっていますし、ケースが電池内臓ですので収納するたびに AirPods は充電されます。ケースに入れれば15分で80%まで充電できてしまいますから、少なくとも私の使用方法で不便を感じることはありませんでした。

 

 

ちなみに充電ケースを iPhone のそばで開閉すると充電レベルを表示してくれます。Bluetooth の音声信号が到達する距離とはまた別の信号らしく、かなり近くで開閉しないと反応してくれません。これがかなり便利で、Apple 同士であるメリットを感じさせてくれます。(他にもいくつか確認の方法はあります)


とにかく便利でした

私の場合、通勤時に屋外で使用するのがメインです。ノイズが多い環境なのでそもそも高いレベルでの音質は気にしていません。音質面のデメリットよりも使い勝手のメリットが上回るようなシーンでの使用ですから AirPods は十分アリな選択でした。

静かな環境でじっくり音楽に浸りたい時はスピーカーを使ったり、イヤホン/ヘッドホンで聴く時はポータブルプレーヤーも iPhone ではなく専用のものを使用していますから完全に使い分けです。

使い勝手が重視されるシーンが多い方にとっては AirPods はなかなか良い選択なのではないかと思います。